浮かべた

水の背に

そっと

指を

波紋

水月　揺れる

そっと暖める様に

水面に

この月は

救われないから

美しいのかも？

言葉を

言葉にする

そっと口の中

頭の奥

空に響かす様に

声を奏でて

音を潜めた

誰も居ないこの空に

心は儚い

次々と生まれては

沈んで逝く

それさえも偽り

そっと浮かぶ月の様に

僕は
此所に居て
全てはここから
過ぎていく

時折、月さえも
永久の青に消えて

独りになる

それさえもほんの一時

全てが無になる
その日まで

僕はずっと
此所に居るよ

此所に居るから

頭の片隅

夢の先

月と空

浮かべて

沈めて

それから独りで

ずっと笑っている

おかしな幸せ

何も届かない場所

移り変わる景色さえも


素敵なのかも


でもね

それはけして

美しくも楽しくも無く

とても

とっても

残酷な思い出



夜空に星が瞬く様に

海底に沈んでる宝箱

その宝箱を

いっぱい
満たしてあげるとね

目の前に浮かんで

パカって
開くんだよ

好きって
そうゆう事かなって


ちょっと思ったんだ

誰かが笑った
ただそれだけで

心は荒む

言葉を失う

わかってないんだ

でも

届かないって
知っているから

…見失ってしまう…

欠片

　欠片

　　欠片

　　落ちて転がり
沈めて　黒ずんで…

　　　　　パラバラ

埋め尽くして
　コボレオチタ

月を見上げて
　空を見失った

闇が青へと
　空へと
　　降りてきて

君は笑った

空のように
　　　雲を浮かべて