止まれない

失えない

得られない

進められない

この世界には

なにもない

だから

なにも終われない

始められない

一枚、一枚が

綺麗だとしても

その木が

その花が

綺麗だとは限らない

そして　それらが

食す物が必ずしも良い

とは、限らない

いつも
終わった後

なにも
では、ないけど

悲しくはない

いままでも
そう感じた事が無い

ずっと前から
気が付いているから

きっと
そこから
…終わっていたんだね…

欲しかったのは

私らしさ

楽に私であれる場所

どこにもない

だから一人なんだろうね

都合のいい誰か
には…なりたくない



このままずっとこのまま

何で喋らないのか？

って聞かれた

そんな相手に
答えなんて
あげる訳がないでしょ

なんで
答えないのかって？

必要ないでしょ

これが最後です

解ってください
なんて言わないよ

それでも
これで最後なんです

…アナタはアナタだけを
見つめていてください…

気が付くまで
一人でいてください

すべてが

白紙になった

なに色にもならない

そんな白紙

それは作られた白

だから余計に

やるせなくなった

期待してないことを

期待している

……そんな絵……

砂のお城

雨と風

連れられて

少なくなって

失ってしまっていた

舞い込むモノは
　　　　 何一つ無く

柔らかで

たどたどしく

こぼれ落ちていく

それはイツに…
…なるんだろう

解らないよ

此処が何処だかも

解らないから


空を閉ざして
雲を浮かべている

たまに呼ばれる

誰にだかは
解らないけど

声が聞こえるんだ

何処に居るの
ここにおいでよ


…逢いにおいでよ…