それは
終わった後
解ればいい
想えばいい

どんな形でも
どんな問いでも

その時に
答えを出さなくていい

急がないで
応えてください

…そばにいるから…

目

瞼で鬱(ふさ)いで

涙を渇かす

心に染みる

心に沈む

潤うのは
悲しみばかり

浮かんだまま

堕ちていく

沈んでなどいない

此処に在る

流されて

バラバラに成り

くすんでいく

浮かんだままで

夏の手前

雲が連れてくる季節

雨が洗い流すように

うつむいた空を高くして

雲は去っていく



私を置き去りにして

夢は夢
夢は願い
夢は望み
夢は羽
夢は翼
夢は夢だから夢
目覚めない
叶える為
行う為
望まない為に

ここに眠りなさい

私が見つめる
私が見つける
私が触れ
私に触れ
私が望み
私が絶望する
私に絶望する
いまだに足りない
パーツは何処に

水面は月を

月は水面を

見つめている

見つめていた

ゆらぐ

そしてとけていく

とまってはくれない

すぎてもくれない

足止め

残像

わずかに残った残響

水面に埋もれた君の瞳に

水色
白く淡い空に潜む
青い線
綺麗だった

色を探して旅をして

ブラウン
ダークブラウンに
潜む黄色
綺麗なのに
何処か淀んでいた

黒色
滲む白色
と
淡いピンクに
白い雲の薄い影
びっくりした感じ

たまに見かける
可愛らしいモノ達

スッーと
立った姿
通り過ぎた匂い

思わず
探している

覚えてさえもいないのに

浮かんで…
…沈んで

とけた波紋

月が醒めた水面の奥

夢が残した
景(ひかり)の後

枯れた泉に小石の足音