夕空の部屋
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[611] 印
書いてみよう
ひとつも
ふたつも
たくさんを
たくさん
書いてみよう
書かれてみよう
たった
これだけ
たったこれだけを
わからないようにね
2007/09/12 (Wed)
[612] ツブラ
こわれた
ひとみに
泣いた空
雨が優しく
水面を緩やかに
雨に濡れる
その先で
2007/09/12 (Wed)
[613] ヌクモリ
癒されたい
傷は傷のまま
傷は消えないけど
それでもだからこそ
2007/09/12 (Wed)
[614] あまい
甘える事で
甘えられたい
甘えられる事で
甘えたい
甘えた事で甘えたい
甘えられた事で
甘えられたい
癒したい
問いたい
不浄な
この世界で
君だけに
2007/09/12 (Wed)
[615] 疑
否定しても
始まらない
肯定なんて
していない
そうだねって
見えるかもって
笑って
苦しそう
解らないから
問うのであって
判っているから
問うのであって
2007/09/12 (Wed)
[616] テラシ
簡単だって
楽だって
そんなはずないのに
違うのに
流れて流されて
わかんないのかな?
違うんだよ
軽くなんてない
たとえば
ロウソクの灯りを
消すような一息さえも
2007/09/12 (Wed)
[617] スナハマ
雲の一つ
詩のそれぞれ
つかむ空に
水平線
赤く腫らした
残骸は
何処かの遠く砂浜に
今日も身を委ねて
2007/09/12 (Wed)
[618] 灯の景に
漂う闇に
その海に
ロウソクが灯る
灯る明かりに
闇が宿る
響くんだ
頭に
澄んでいる
巣くっている
闇は何処から来たのだろう
疼いている
その灯火に
掬われた手のひらに
2007/09/16 (Sun)
[619] 主観と多世界
終わり
世界は終わりに
だから次へ
次ではなくて
ここで
また誰かと
またはその続きで
考えて
向かい合って
歩きだそう
手を取り合って
時折はもっと
体温さえも通り越して
始めよう
いつも今でしかない
この場所で
アナタと、ともに…
…私と、ともに
2007/09/20 (Thu)
[620] セカイ
誰のモノでもないのにね
私も
アナタも
この場所も
この瞬間も
この地球も
あの空に舞う
ひとひらの月明かりも
誰でもないのにね
…なんでだろう?…
2007/09/20 (Thu)
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