夕空の部屋
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[641] B
たえまなく
なすがまま
言葉に
葉に散らす
つなぎ止めるのは
無言にも似た
心にも似た
空白
改行を繰り返している
2007/10/24 (Wed)
[642] C
いつからだろう
書くことを
書くことに費やしたか
読むために
見ることを
いつのまにか
いつのまにか
2007/10/24 (Wed)
[643] D
読む事が解らなく
ただ見ている
盲目
月の様な
鏡は鏡を映す
忘れる事にした
…刻み込んで…
2007/10/24 (Wed)
[644] E
なにかする
することに
なにかする
することに
する
なにかを
忘れてしまっている
草葉が枯れ
木々を彩る
堕ちた道の向こうから
2007/10/24 (Wed)
[645] F
私ばかり
誰かが足りない
私が足りない
私が足りていない
2007/10/24 (Wed)
[646] G
寝ころんで
風を誘った
木の葉の陰の虫の鳴き
靴底の死骸
…息をしていた…
2007/10/24 (Wed)
[647] H
つかのまの恋
なにも望まないまま
ただ色々な
色に見とれた
触れてはならない…
…誰かの声が言った
その方法を
知りもしないのに
2007/10/24 (Wed)
[648] I
目に映るだけ
それだけ
移らない者に
満たされない者に
満たせない私に
私は諦めている
ともなっていない
普通にはなれないから
なりたくもないから
そのままに書いている
2007/10/24 (Wed)
[649] J
対話
会話
今も尚
甘く淡い
ほのかに香る
それは
それは
偽物
苦くも辛くも
無いなら
それは
それは
問わず
理由にも
訳にも
成り果てない
2007/10/24 (Wed)
[650] K
私は
他者に
他者として
私で
私は他者で
だから否定した
肯定も否定も
してはならないと
気が付いた今でも
…律せない事が多い…
2007/10/24 (Wed)
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