詩人:夕空 | [投票][編集] |
ずっと向こう
その中心
揺れる度に
揺れて
反射して
交ざって
拡がって
還ってくる
その先に
夢を視るんだ
夢に観られるんだ
沈みながら
そこに行くんだ
なにもない底を目指して
空も何も無い
この宇宙(ほし)を探しに
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死んでいた
生かされたままに
それでも
死んでいたモノを
生かすのに
どれだけもの力がいる
殺す事で生きて
生きた事で殺し続けた
今も刺し
刺されているけど
死んではない
辛うじて生きたいと
何処かで思っているから
暗がりで息している
月明かりの下で
沢山の瓦礫の上を
水面が佇む、夢を観ている
…瓦礫が沈む水面の底で…
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朝日はいいけど
昼は勘弁で
夕日は好きで
月も好きで
独りは嫌じゃなくて
でも、居場所もなくて
誰かと居たくて
なんとなく
そう なんとなく
…独りに慣れて…
独りで居るから
誰か
誰だか
探したいんだけど
…そんな気もなくて…
それで
諦めているんだ
諦めていたんだ
そしたら
穴が空いて
興味が湧いて
ここにいたんだ
空っぽとか誰かは言うけど
何かを証明したいとは
…誰かには思えなくて…
古い井戸に石ころの音
森の真ん中の井戸
木々の幹もなく枯れた空に
そっと手を差し伸べて
笑っても泣いても
君が居てくれるなら
歩いていける
休んでいられる
…その温もりに…
また独り
暗闇に手を握りしめて
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眠っていて
目が覚めない
音は聞こえるんだけど
起きてはくれない
死んでるんだよ…
…生きてるんだよ
どこで
夢の現実で
ここからは行けない
彼方の世界で
それなら
死んでるんだね
誰とも混ざらないなら
だから
この街には誰も要らなかった