しんしんと

二人は手を取り

しんしんと

足跡を残し

しんしんと

空を見上げる

しんしんと

降り積もる欠片を

募らせて

しんしんと　しんしんと

光であって
光では無いモノ

閉ざされた部屋
開かれた部屋

私でも
他の他者でもなく
私であれるモノ

何も写さないモノ

冷たくも熱くもなく
そこにあるモノ

たった１つ

ここにあるモノ

…………………………

好きとか嫌いとか

よく分からないけど

時間がなんとかしてくれるよ

好きとか嫌いとかより

たぶん大事、きっと大切


「一緒に居てね」


温もりでも

空間でも

…誰も居ないよりは
居る方が良いです…


だからですね


独りで居られるんです



昨日は独りでした

今も独りです

明日は誰に会えるかな

もうすぐ、あと少しで

明日はやって…
…来るんでしょうかぁ？

たくさんの光の粒

パズルの１つのピース

雨の一粒

桜の花ビラの一枚

砂漠に舞う一粒の砂

１つの夢

たったそれだけの世界

外を歩るいてみた

空を見上げて

街を歩く

ざわめきを無視して

道を歩く

小さな関係を見下ろして

独り歩く

空白を楽しみながら

歩いていく

歩いている

休める場所を

…求めながら…

小さな音

落ちてきた

落ちてきた

悲しいの目

喜びの歌

霞む空

一瞬だけ止まっては

落ちて行く

落ちている

落ちてきた



………………

空白が

降りて行く


ひらひらと

ふわふわと


色とりどりの夢を

一瞬だけ写しながら


落ちて行く



何も写らない…
…闇を目指して


…たった一個の
音を奏でる為に…



落ちて散る

可愛い夢

悲しい夢

楽しい夢

そうぞうしい夢

本棚には

たくさんの夢

色とりどりの世界が

詰まってる

小さな宝箱



次は何を読もうかな？

たくさんの石ころ

拾い集めて

いろんな光を

光に

かざしてみる

そんな日常

今日は何が観れるかな

夢から覚めて

夢へと向かう

いろんな花

いろんな形の

いろんな匂い

小さな箱の中

小さな鏡の世界



小さなため息１つ…
…こぼれ堕ちた