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夕空の部屋  〜 投稿順表示 〜


[811] 
詩人:夕空 [投票][編集]



芽吹く為の春

大地に転がり
実を固くして

沈んでいく

その柔らかな身を盾にして

2008/10/21 (Tue)

[812] 夕夢
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どんなにも
一人になっても
…独りにはなれず…

どれだけ
苦しんでも
…報われもせず…

どこまでも
ただ1つ
…晴もしないのに…

どうしても
どうしようとも
…鳴病まないから…

せめて
この時だけは
…何者でもないままに…

2008/10/27 (Mon)

[813] こだまり
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雪に見とれて
月は沈んで
水底には

残骸が降り注いでくる


かつて有った
それは
いまもまだ
露を枯らしてはくれなくて

ほつり ほつり
水面を溢れ垂らしている

2008/11/23 (Sun)

[814] 深夢
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溺れたくない

沈みたい

静寂の雪の様に

枯れた木の葉の様に

見とれたい

沈んでいくその先に

例えそれが
何もない毎日でも

代わり映えのしない夢でも

そんな場所が
在るのか
それさえも解らないけど

2008/11/23 (Sun)

[815] 
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いつからか

いつまでか

どこからか

どこまでか

…目が覚めない…

2008/11/23 (Sun)

[816] (…)
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普通じゃない?

…あたり前でしょ…

アナタが
普通じゃないのに
私が普通に見える訳がない

アナタが普通なら
私を異常に思う事はない


…知らないんだね…

2008/11/28 (Fri)

[817] 
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月色に
滲んで
溢れては
くれなかった


空を濁して
月へと沈み混んで
くすんでしまっていた



この水底で
この水面に
或いはその瞳に



2008/12/03 (Wed)

[818] 
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猫は
死んでいて

言葉
なんて
呟けなくても

そこに死んでる
それだけで

全てを物語っていた


何故、誰も。
気付けないんだろうか?

2008/12/03 (Wed)

[819] 錆び
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疲れてしまっていて

なにもかも

朽ち果てていて

荒廃し

錆びかけている


『月明かりだけが輝かしくて』

今日もまた

誰かが泣いていた

小さな笑い声とともに

2008/12/03 (Wed)

[820] 月見
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月から

堕ちた

その一滴が

ここで

ひっそりと

また

瞳を晒して

溢れ

落ちて逝く



綺麗ならそれは美しい
…本当にそうだろうか?…

2008/12/03 (Wed)
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