夕空の部屋
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[821] 闇夜
染まった空が
見上げた
天空に
暗闇に
沈んだ灯に
笑ってくれたから
眩い夜空
そっと
唇を告ぐんでしまいました
…空を染めて夜は沈んで…
2008/12/11 (Thu)
[822] 【】
月が
欠けた
空の上に
水面に
『そして君の瞳にも』
2008/12/11 (Thu)
[823] 逝
私は
死ぬ事は
怖くはないんだ
君が
死ぬ事が
怖いと思えるなら
幸いだと
私は思うよ
失って
怖いモノが
在る
って事
だからね
2008/12/23 (Tue)
[824] 剥
全てが
消える
この瞬間
何者でもなくなれる
だから
書いてるんだよ
それだけだよ
聞こえてる時も
見える時も
空白を探してる
いまこのトキも求めている
2008/12/23 (Tue)
[825] 印
誰かの為に書いてない
でも これが
誰の陰より
濃くあればイイ
暗くあれればイイと思う
そうある事で
少しは
アナタがアナタを
見る事が出来るだろうから
少しでも見えるなら
だから君にこれを遺す
2008/12/23 (Tue)
[826] 此
空白は
一人のモノじゃなくて
そこにある
全ての為に与えられた
モノだから
アナタは誰も
誰からも
誰も
染めてはいけないんだよ
『解っていますか?』
2008/12/23 (Tue)
[827] から
月が欠けた
空には
ぽっかりと
闇だけが
輝いていた
空は散って
その跡には
空(から)だけが遺されていた
2008/12/23 (Tue)
[828] 可
いつも
そこにあって
ここにはなくて
ないものがあって
なくなってはくれなくって
欠けているから
書けるんだけど
在るから書いてるんだけど
…何が見えるんだろう…
君に在るモノしか
私には写せないから
2008/12/23 (Tue)
[829] 新月
月が
いない
空は
近くて暗い
星は
見えるけど
遠すぎて
ここが
何処だか
解らなくなる
2008/12/23 (Tue)
[830] 象
こうやって
再び
見てみると
形は境界線だね
進む度に
解り
解らなくなっていく
…果てしなく遠い地平線…
2008/12/23 (Tue)
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