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夕空の部屋  〜 投稿順表示 〜


[861] 入れ物
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空気を編む

言葉を作り上げて

影を纏わせて

空白に

空白の形を

作り上げる


光が射し込めば



いつでも灯せるように



2009/04/09 (Thu)

[862] 沈む夕べ
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形を
その影に

言葉を
その明かりに

もののモノ
拙い言葉

当たり障り
砕け散るその雫

欠ける
事なく
欠けたままに
『…沈む夕べ…』



2009/04/10 (Fri)

[863] 絶え間なく
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雫を
落として
いく
…花弁の様に…

いつか
還って
ゆく
その瞬間に
…祈るように…


観る夢、籠の鳥
導の標、唄う


…水面の底で眠る日々…

2009/04/10 (Fri)

[864] 白紙
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書いた為に
書かれなかった空白
その空白に書かれてる

空白を読む
空白が作る

形とは
象であって
空白で

だから
作品を観る時は
目を凝らし過ぎない様に
過ぎ去った今を作ろう

空にある
1つの雲で
隠されてしまわぬように

2009/04/17 (Fri)

[865] 心体
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体が1つとは限らない
心が二つとは思えない

記憶と記録
そのどちらもが
解り得ない

記憶は観てる
記録は見えていた
…でも…
だからこそ
ここには何もない

記憶は心
記録は体

器無き魂は
うたかたの夢

儚いのではなく
果てしなく棄却された
…当たり前な日常…



光と物質を行き交う方舟


2009/04/24 (Fri)

[866] 虚無。有無。
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くるくる回る
くるくる拡がり
くるくる溢れて


気がつくと
一人
くるくる廻って
やがて
還っていく
自分へと、君へと


廻っていく
時間と共に
換わっていく
…その場だけを遺して…


中心は
回っている
一人独り廻っていく
場所も代わっていく
何も残らない
染み着いた面のも
いずれは融けて1つになる


この場所も
1つになる、沈んでいく
その底に
空だけが息をしている
…全てに問い遺されて…


中心の真ん中は
ぶれていて
歩く
何者もも無視して
その度に見失い
その度に忘れて
その度に繋がっていく


目を覚ますと

一面の空
逃れられない
…この虚空からは…

2009/04/25 (Sat)

[867] 
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雲が焼き付く

水面の底で

居眠りしている

……夢の途中……



2009/04/29 (Wed)

[868] 
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声が

散らばって




違う言の葉

違う音で

しゃべりあい

スレ違って

通じ逢う



…神の言葉で…

2009/04/29 (Wed)

[869] うつつ
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いつか気が付く

いずれ気付く

誰の目にも顕からで

誰の瞳にも映し出されない

その事に
    気がついている


産まれた事から

埋もれていた、その場所に

2009/04/29 (Wed)

[870] 水世
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月もない

この空に

身を沈めて

浮かぶ、波紋

『水の世』


空は何処までも蒼く
…澄みわたっていて…

2009/04/30 (Thu)
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