夕空の部屋
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[881] 整理
整理する
には
整理する場所
より
大きな場所が必要で
最低でも
整理する場所の
中のモノの
もっとも大きなモノを
移動させられる場所が必要
かさばるなら
まとめたり
捨てたり
しないといけない
そして
取り出す為に
空白も
また必要
無理矢理に
引っ張り出すと
散らかりますからね
何事も同じだと…
…思ったのでした
2009/05/08 (Fri)
[882] 退かす(ど)
闇にこだまする
目も耳も澄まして
退かしていく
…この場所を残して…
2009/05/09 (Sat)
[883] のように
眠っていた
眠っている
過去も現在も
すぐここに
目を醒ます事のない
そのように
『言葉は埋もれていて』
2009/05/09 (Sat)
[884] 月の瞳
夢現
現のまま
眠っていて
眠ったまま
夢見て
堕ちていく
深くで
深く閉ざしたままで
2009/05/09 (Sat)
[885] 月の晩
月の晩
水面のほとり
跳ね踊る
蜻蛉の羽
光る夕空
赤い瞳
静けさが浮かぶ
空はなく月だけが輝かしくて
2009/05/09 (Sat)
[886] 疲れ
何にも
なくなって
少しづつ書き足して
歩いて
また何処に行くのでしょう
今度は無くさない様に…
…歩けるのだろうか?
2009/05/09 (Sat)
[887] 相対
何に対しても
絶望だけはしていなくて
希望は持てなくて
解らなくなっていくんだ
2009/05/09 (Sat)
[888] 波に
目を閉じると
その時には
光の塊が落ちていたんだ
沈んで行ったんだよ
『いまは見えないけど』
波紋だけは見えたから
あるんだと思うよ
そこにね
……波に揺れてる……
2009/05/09 (Sat)
[889] 彷徨
彷徨う者が
彷徨う場所で
彷徨ったまま彷徨わずに
2009/05/11 (Mon)
[890] 現界
通り
過ぎていく
一歩
一歩
時を
足音に換えて
脈を
熱に替えて
過ぎ去ったままで
『一欠片もなく』
幻想を視て
その影には居ない
…剥離された立体に…
2009/05/14 (Thu)
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