夕空の部屋
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[91] 砂の城
雨の後の砂庭
崩れ堕ちた砂の城
抜け殻だけが砂へと還る
もう砂庭には
何も残ってなかった
…残らなかった…
水溜まりだけを残して
2006/03/13 (Mon)
[92] ひとつとひとり
そらにひとつ
そらとふたりで
ひとつでふたり
迷子になってた
迷子になった
雨がぽつぽつ
ひとりになった
ひとつになって
ぽつぽつぽつぽつ♪
2006/03/14 (Tue)
[93] 夕焼け
夢の空
色の無い空
夢の無い空
誰も見上げてくれない
誰にも見えない
何も無いから
鳥も雲も風も
空に在るモノ
何1つ無いから
これが現実なのかも
しれない
目が覚めてから
いつも想う
独りなんだと
そういう時は
空を見上げて見ても
バラバラで
なんの繋がりも無い
空しか無い
だからこそ
全てが赤く焼ける空を
見たいのかもしれない
そこには
確かに1つの色に
焼かれた空が在るから
繋がりが有るから
繋がりが在ると
信じられれば
独りでは無いから
2006/03/17 (Fri)
[94] 雨の合間に
秋の空
雨の中
溶けていく
雨の色
夢の空
晴れた空
ただ青く
僕を見つめる
2006/03/17 (Fri)
[95] 偶像
もう色の無い絵も
決められた通りにしか聴こえない歌も
いらない
2006/03/17 (Fri)
[96] 現
意味のない
訳も知らない
だた解るのは
此処にある全てが
目に映る全てのものが
幻想だという事
たったそれだけ
何が起ころうとも
…夢に過ぎない…
2006/03/19 (Sun)
[97] 恐怖
恐 発する事
怖 佇む事
2つの脅え
別々の彩り
共存する
恐怖と言う象
2006/03/21 (Tue)
[98] 同じ様に
同じ様に作られて
同じ様に並べられて
同じ様に扱われて
同じ様に放置されて
皆バラバラに壊れていく
…何が違うの…
2006/03/23 (Thu)
[99] 人間で人
私は人間
私は人
私は独りの人
皆と同じ人間
皆と違う独りの人
私は私
2006/03/24 (Fri)
[100] 精霊流し
夜の河
浮かぶ星
天の川
空へと帰っていく
2006/03/25 (Sat)
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