夕空の部屋
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[901] 想い
桜散る
桜に
水面に
欠けた虹橋
揺り籠の中の夢
潜み
淡く染めた
夢の欠片
その波紋
その淵で
樹々は咲く
『…花弁の影で…』
2009/05/30 (Sat)
[902] 此処へ
見渡して
何も考えずに考える
流れてゆく
とどまる心
切り離されていく
ゆっくりと
確実に回り続けて
『やがて何処かへ』
…ここに見定めて…
2009/06/01 (Mon)
[903] 置いて
全てを置いて
全て流れていく
この場を置いて
溢れていく
そっと触れた温もりさえ
ずっと昔から
ここには置かれていない
2009/06/07 (Sun)
[904] 眠
返る波紋に
夢を見る
ここでそこで
交わり廻り
…またここで…
2009/06/11 (Thu)
[905] ヤミ
誰かでしかすぎない
誰かは
そこいらの石ころ
アナタでしかない
アナタなら
その石ころにさえ
光を見出だせでしょう
…その闇に沈めて…
2009/06/12 (Fri)
[906] 側
雲は
ここにはいない
何処にもいない
ただ そこにいる
…それだけ…
ずっと同じ場所にいて
いまはここにいる
形ではなくて…すぐ側に…
2009/06/12 (Fri)
[907] ハク
木の葉舞う
この時にだけ
そこにいる
その時を私は忘れない
幾つモノ
その時が
舞い降りる
この時を
私が忘れられなくても
2009/06/12 (Fri)
[908] アナタは誰?
そこにいるのは
誰ですか
私ですか
アナタですか
それとも
もっと別の誰かですか
君がそこにいるとき
アナタは誰ですか
アナタは誰に語りかけるの
…それは何処ですか…
2009/06/12 (Fri)
[909] そのそこ
どの扉も
外に
繋がっていて
その狭間に
部屋を
隠している
たった
1つ
そのそこに取り残されて
2009/06/24 (Wed)
[910] ワタシ
絶対に届かないモノがある
想いであれ
言葉であれ
祈りであれ
…届けれないモノ…
それが私だと思う
2009/06/24 (Wed)
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