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夕空の部屋


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詩人:夕空 [投票][得票][編集]


浮かんだは消えていくけど
無くなってはくれなくて
たまに溢れ出しそうになる
それでもと探してはみるんだけど
ここからは何処にも行けなくて
此処が何処かも判らなくなっていく
何処が此処なのかも判らなくなってしまう
溢れ出すそれが何なのかさえ見失ってしまう
きっとそれは綺麗で儚くて
それでいて常にそこにある
あるいは常にそこにない
幻なのかもしれない
ふとたまに思い出してしまう
ただそれだけの景色なのかもしれない

2015/04/12 (Sun)

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