白雪姫が僕を食べようとしている。食べないで。食べないで。僕を食べないで。僕には毒が入ってるんだよ。だから食べないで。お願い。気づいて。毒りんごになんて生まれたくなかった。普通のりんごになりたかった。僕はただ喜んでもらいたかったんだ。どんなに強く願っても僕の言葉は君には届かない。僕は無力。とても情けない。そして全ての運命は変わらなくて。白雪姫は僕を食べてしまった。
[前頁] [愛 の部屋] [次頁]