深まりゆく水にあらがい続けた果てを底とよぶ深まりゆく水に寄り添い続けた果ても底とよぶそして底から見上げるものはみな明るくてみな美しいそんなやさしい真実が深まりゆく水にとけ込んでいるそうとは知らずにみんなみんな逃げるけど逃げられるつもりで逃げるけど夜には誰もが見上げてる深まりゆく水にそまり始めたことなどまったく知らないで
[前頁] [千波 一也の部屋] [次頁]