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千波 一也の部屋


[1121] 柵のお手入れ
詩人:千波 一也 [投票][得票][編集]


かわいい鳥を囲うため

さくさく柵を

取付けて


だいじな獣を囲うため

さくさく柵を

取付けて


ときどき

強度が気になって

ときどき錆が気になって

色や模様も

気になって


さくさく柵を

お手入れしては

鳥や獣の目に囲われる


それでも人は

主従の構図を信じ込み

柵の手入れを

怠らない


利口な柵に

気がつかない



2011/11/27 (Sun)

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