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千波 一也の部屋


[1135] 冬将軍
詩人:千波 一也 [投票][編集]


すれ違う言葉に

疲れてしまうことが

疲れ、の原因


ひとの心を気遣うはずが

我が身がもっとも大切だから

我が身のつぎに

うまく他人を愛せないか、と

右往左往で今日が行く


冬将軍は厳しくて

疲れたわたしを

心底冷やす


だけど、ね

もれなくわたしを

忘れずわたしを

冷ますなら

ある意味、紳士じゃないかしら



必要のない春はない

必要のない秋もない

ならば冬とて同じこと


寒さにうらみを言いながら

寒さに弱音を吐きながら

わたしを見捨てぬ将軍さまに

感謝をするのも

悪くない


2012/08/09 (Thu)

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