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千波 一也の部屋


[1182] あおい瞳
詩人:千波 一也 [投票][編集]


歩き疲れたひとの背中に

時計がうっすら

見えました


あからさまな

時刻を告げない時計です


それゆえわたしは

さびしくなって

空の高さに

透ける

だけ


か細い音、に

すがるともなく

すべてをまかせて

ほんの些細な嘘さえも

守れもせずに

願うのです


わらわれそうな清浄を

願うのです



2012/11/23 (Fri)

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