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千波 一也の部屋


[1183] やさしいきつね
詩人:千波 一也 [投票][編集]


なにかが見えなくなりそうで

やさしいきつねは

雨をきらう


なにかが聞こえはしないか、と

やさしいきつねは

雨をしたう


その

ときどきの気持ちにまけて

やさしいきつねは

雨をいろどる


今夜のねどこと

ごちそうをうたいながら

やさしいきつねは

雨をみる




2012/11/23 (Fri)

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