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千波 一也の部屋


[1204] 遠くへいきたい
詩人:千波 一也 [投票][編集]



軽はずみな言葉ほど
健全なものはないからね

自然な
なりゆきの
その背にわたしは乗るよ



いたわりと偽りは紙一重

無情と無償は紙一重

流され過ぎた挙げ句の空には
風の音だけがいつもある



どこか知らない町へいきたいね
あてもなく己の寂しさを
肯定したいね

ためらいがちな一歩の全てに
優しくなれたら素敵だね



罵ってしまおうか
ここいら辺で限界顔で

絶縁するのも良いかもね
未練にも満たない
お荷物ならば



さよなら、は
あまり好きじゃないから
無言で憂いを振りまきたい

いつまたどこで
逢うとも知れない間柄なら
なおさらのこと



誰か
そろそろ拾って頂戴

遠くへいきたい
ただそれだけなんだから


2014/02/14 (Fri)

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