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千波 一也の部屋


[1205] 恥知らず
詩人:千波 一也 [投票][編集]



雨は
嘆きを代弁しない

風は
怒りを
代弁しない

おまえを語れる
他者はない



星は
だれをも照らさない

花は
だれをも誘わない

おまえは
おまえであるしかない



月のうらには
哀しみがあり産声がある

海のそこには
戸惑いがあり残響がある

おまえごときが
推し量れる世ではない



何ができても
何ができなくても

何をのぞもうと
何をあきらめようと

おまえは
おまえとともに往け
価値のわからぬ恥知らずめが



2014/02/14 (Fri)

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