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千波 一也の部屋


[1275] 望遠鏡
詩人:千波 一也 [投票][編集]


遠くを見ていると
そこに至るまでの道のりが
ないもののように
錯覚してしまう

けれど
その錯覚が
誤りだとは言い切れない
正しいこととも
言い切れない

わからないことを
わからないままにして
のぞき見る鏡には
いったい何が
映るのだろう

いったい誰が
見ているのだろう



2014/03/22 (Sat)

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