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千波 一也の部屋


[1313] おいで。
詩人:千波 一也 [投票][編集]



おいで、

すべてを捨てる必要なんてないから
一時しのぎでいいから

おいで、

聴いてほしいことだけを
一緒に忘れてあげるよ

おいで、

誰だって孤独なんだってことが
わかるころには夜明けだから

おいで、

預けものがあるなら
待ってるさ

おいで、

大事な誰かに
ほんのわずかだけ
似せてあげるから

おいで、

心を貸せるかわからないけど
それでも良ければ

おいで、

秘密を消してしまえるよ
きっと

おいで、

どうせ
傷がふえる予定なら

おいで、

その疑いは
正しいかも知れないよ

おいで、

何に従ったのかなんて
理由を問う気は
無いさ

おいで。



2014/11/06 (Thu)

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