きみの王国には ママとパパがいて きみの法に翻弄されている きみの王国には どんなものでも住めるから かえるもクマもお友だち くるまも絵本もお友だち きみの王国には国境があって日々それは拡大をみせるけれど ほんのささいな失敗で時々それは縮小もする きみの王国には いつか終わりが訪れて きみの不在が日常になる でも大丈夫ママとパパが覚えておくから きみの王国には焦りや疲弊やため息が満ちても それらを一瞬で吹き飛ばす まぶしい笑顔が咲いている
[前頁] [千波 一也の部屋] [次頁]