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千波 一也の部屋


[578] 紙飛行機になる
詩人:千波 一也 [投票][編集]

もともと性に合わないんだ


優しくされるのも

穏やかになるのも

まんざらではなかったけれど



もともと性に合わないんだ




じっと見つめてごらん、鉄塔のもっと上

じっと聞いててごらん、足元のもっと下




大風が来る




つぎの風が吹いたら、

僕は夢になろう


今の今まで遠慮していた子供たちを呼び戻そう



つぎの風が吹いたら、

ごめん


きっと僕は夢になる


それでも君はついてくるかい



この目の奥には、保証の一つも無いけれど





2006/09/09 (Sat)

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