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千波 一也の部屋


[673] 私はレールを敷き詰める
詩人:千波 一也 [投票][編集]


どこへ続くかなんて知らない



呟きながら

レールを敷き詰める私


そのレールを通るのは

私ではなく

どこかの

誰か



私の役目は

それを眺めて

続きの途絶えを防ぐこと



不思議ね

私、一度も不安になったことが無い


思えば

いつでも余裕な気分で

レールのかたわら

まるで

誰が通るのかを知っているような




明日は見つからない

確かに見つからない

けれどもそれは

手が届かないという意味であって

だからこそ

私の不思議は救われるような気がするの




私はレールを敷き詰める


微笑みの指先

かろやかな

リズムの

面持ち




2006/09/14 (Thu)

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