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千波 一也の部屋


[747] 笹舟
詩人:千波 一也 [投票][編集]



折り目もただしくつゆにのせ

負われ、

終われぬ

いのりをはこべ



いずれの岸辺がふるさとか


一途なさわぎに

まみれて

むやみ、

それゆえ波間は

あかるく

くらく、

砕けるいのちは

ひたすらに

あお、


いつか奏でた

うつくしい響きの

いつまでもなつかしい、あお



かえり着きながらも

すべり落ちることを

降りしきる、三日月



みちをもとめることだけが

みちではないような、

昔がきこえる

かぜの庭


ささやきはつめたい



飾られたすえの飾りではなく

ただまっすぐに

願いにまわれ

くるくる、





こまやかに鳴るきびしさに

覚めて、

冷めても

いのりをはこべ


さなかの、清流


2007/01/07 (Sun)

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