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千波 一也の部屋


[816] 涙腺
詩人:千波 一也 [投票][編集]




 かがやいてしまう星の名を、

 つなぎ留めたかった

 防波堤



かなえたものは


夜を、

彩ることの、

つづけざまの果て、


失うはずなど無いというのに

のがれるすべを誤って


月に

飼われた

従順なる、目



 しずかに

 枕が燃えゆけば

 だれかの夜はあたたかく、

 いつかのゆめには

 漆黒の、ゆき



破るところから

ていねいに

くるみ、


やさしさが、齢


銀の鱗の

命ずるままに



 麻酔のような

 ぬくもりを

 凪ぎ、


 ことばをわすれ

 ないている


 鳥と

 さかなに

 わけ、あ、たえ、




2007/07/05 (Thu)

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