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千波 一也の部屋


[852] 割れないたまご
詩人:千波 一也 [投票][編集]



  機械的な

  街だとしても

  あしたの祈りが渦巻いて

  それと同時に

  幾度も踏まれて


  けれども確かに

  きのうはあったから

  あした、と呼ばれる

  きのうは

  あったから


  スクランブル、


  少しのあいだ

  足たちが止まる


  手のなかにある

  痛みをそっと

  迎えるように



  夢見るこころの表面の

  名もなき顔は

  きょうもまた

  翼にかわる

  人知れず


2008/01/15 (Tue)

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