機械的な 街だとしても あしたの祈りが渦巻いて それと同時に 幾度も踏まれて けれども確かに きのうはあったから あした、と呼ばれる きのうは あったから スクランブル、 少しのあいだ 足たちが止まる 手のなかにある 痛みをそっと 迎えるように 夢見るこころの表面の 名もなき顔は きょうもまた 翼にかわる 人知れず
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