ひとが
つとめて
恥じらえるよう、
糸はほつれに優れています
こころ
こまやかに
誰もが夜を縫いかねて
きらめく星に
焦がれてしまう
かばい合う布として
擦り切れやすさを離れていかず、
思い
思いに
火と水は
すべからく
かよわきことがはじまりです
原罪の果て
どこにも咲かない救いのために
うまれて喜ぶいたみを綴り、
声はつむぎます
途切れ、そのものを
針の
ほそさが
染みわたるよう、
ひとは逆らい棲むのでしょう
澄みゆくやみの
鮮やかさ
もっともきれいなあざむきに
2008/02/08 (Fri)