詩人:千波 一也 | [投票][得票][編集] |
ぼくが、
ぼくだけが
知らずにいるこころは
どこにありますか
どんなふうに
転がっていますか
ぼくが
たずねることで
だれかを
知らずに傷つけるとしても
汚してしまうかも
知れなくても
きっと
ぼくは消えてゆくから
そうしてみんな
めぐるから
小さな限りに
叫びます、いま
何事も、
はじめもおわりも
境目をもたない空であった、と
気がついてみたい
もしも願いが叶うなら
翼をください
まっしろに
あおぞら、の名を
迷ってみます
無数に
透明
に
いたんでみます
ぼくに、
ぼくだけに
隠されたこころは
どこですか
だれを助けて
はばたきますか