このぬけがらの主はきっとりっぱな成長をとげてそっとどこかで息絶えただろう どんな夕日を 浴びたのだろうか どんな夜露に 濡れただろうか どこで勇気を 覚えただろうか どこで恐怖を 捨てたのだろうかこのぬけがらの主がとうに果てた後だとしても残したものは必ずあるはず 同盟めいた 思いを 胸に 草生う道で 会釈をひとつ夕焼けのなかとんぼが過ぎてとおい真夏へ向かってくぬけがらの上を信じるものをまっすぐ束ねて透明に
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