詩人:ぺこベット | [投票][得票][編集] |
鈍く光る紺色の空の中1つ
輝く流星を撃ち落とせば
手の平の闇に包まれて
そのまま消えてしまった
ただ僕は光りを手に入れたかっただけ
紺色の空にはまた雨のように
流星雨が降り注ぐけど
撃ち落とせばすべての闇に
溶けてしまった
そうやって僕は夜空のすべてを
手に入れた気がした
手の中の流星はまた夜空に上がり
僕の手の届かないところへ
行ってしまった
もう一度撃ち落とせば
今度は本当に消えてしまうと
知っていた
僕にはもう流星は撃ち落とせない
人々の夢を背負う
夜空の滲んだ光りは撃ち落とせない
君を閉じ込めていたなら
夜空に消えてしまうことも
なかったのかもしれない
夜空の滲んだ星のどれかに
君を探して銃を向ける
いくら撃ち落としても
それはただの夢なのに
今日も君は流星雨の
どれかに紛れ込んでいる