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ぺこベットの部屋


[8] やさぐれロマンチック
詩人:ぺこベット [投票][得票][編集]

のりこんだ駅には名前がなかった
君の手を握って
引きずりこむように飛び乗った

外を見てと君がいうから覗いてみれば
想い出のレールが僕らを運んでいた

こうやって想い出に囲まれすぎて
僕らはきっと行く先を
見失っていたんだね

レールなんかなくったって
道なんか探さなくったって
これからも君となら走って行ける

さあ行こう、と君と窓から飛び出せば
想い出のレールは過去を運んでいった

君の手を握ったままそれを見送れば
なんだかロマンチックね、
なんて君が笑うから

僕は飛び乗った名前もない駅に
君の名前をつけた

2010/09/07 (Tue)

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