詩人:ぺこベット | [投票][得票][編集] |
のりこんだ駅には名前がなかった
君の手を握って
引きずりこむように飛び乗った
外を見てと君がいうから覗いてみれば
想い出のレールが僕らを運んでいた
こうやって想い出に囲まれすぎて
僕らはきっと行く先を
見失っていたんだね
レールなんかなくったって
道なんか探さなくったって
これからも君となら走って行ける
さあ行こう、と君と窓から飛び出せば
想い出のレールは過去を運んでいった
君の手を握ったままそれを見送れば
なんだかロマンチックね、
なんて君が笑うから
僕は飛び乗った名前もない駅に
君の名前をつけた