あの日僕が振り返らなかったのは何もかもがこわかったから。何となくだけど気付いていた同じ夢はもう二度と見れないことを。ただ前に進むしかないのかもしれないけどこの町の歩き方を忘れたわけじゃない。今頃になって気付いた。本当に見つけたかったのは宝の地図じゃない探すべき宝だった。目的地だった。結局のところ今日も僕はあてもなく旅を続けている。限りある時間のなかを。
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