詩人:大示 | [投票][編集] |
私達《ヒト》を作ったあなたへ
何故
私達には翼がないのですか
あの人の為になるモノを持って
あの人の元へ飛んでいきたい
世界中の折り鶴
どうか翼を貸してください
どうか
詩人:大示 | [投票][編集] |
きれいに笑ったつもりだけど
少し崩れてしまった
あなたは賢いから
私をよく見てくれているから
すぐに声をかけてくれる
『まだまだ哀しみは深そうだね』
笑顔は、脆くも崩れさったけど
少し、安心した自分がいた
きっと嬉しかったのだろう
詩人:大示 | [投票][編集] |
僕は何も持たずに旅をしている
長旅の最中に何かを無くして
それを惜しむことがないように
なのに体が、とても重い
哀しみなんていらない
憎しみだっていらない
だけど
捨てることができないんだ
誰かに助けを求めることも
できないんだ
詩人:大示 | [投票][編集] |
間違っていようが正しかろうが
人の話は、よく聞くものだ
自分が今、どの位置にいるのか
わかるから
昔、正しいと信じていたものが
今、間違っていると感じれば
それだけ成長したのだと
わかるから
詩人:大示 | [投票][編集] |
想像を絶する大きな爆発は
美しい星をつくった
途方もない時が過ぎ
美しい星の上で小さな爆発が
幾つか起こった
けれど
それは何もつくりださなかった
今も
幾つもの小さな爆発は止まらない
失ったものは見逃しようもなく
大きいはずなのに
詩人:大示 | [投票][編集] |
始まりの足音
流れ行く風に
誘われて広がる
遥か空へ
色褪せた世界を
過ぎ去った年月
残された心は
白く光る
まだ遠い歌声
最果ての草原
戸惑いを隠して
揺れる記憶
静かな祈りと共に行く
終わらない旅路を
ひとひらの言葉に
満ちて行く心は
星空に輝き
道を照らす
始まりの足跡
駆け巡る風に
誘われた命が
そっと開く
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皆が笑って迎える朝に
私は涙を流して時計を見る
皆が安らかに夢を見る夜
私は、冷たい汗を流して月を見る
苦しいなんて言葉はそこにはない
これが『普通』だったのだから
だけど
頭を撫でてくれる
あなたの顔を見て
あぁ、私は苦しかったのだろうな
と思うようになったのだ
詩人:大示 | [投票][編集] |
私は鏡を見つめる
私は鏡にうつった私を見つめる
鏡像の二つの目を見つめる
こんな目をした人に会った時
気づいてあげられるように
友達の中にいても
見てみぬ振りをしないように
その人を抱え込んで
自分を見失わないように
今は自分を見つめる時