愚かな戦の為に辛酸を舐め、そしていなくなってしまった人達今の、この国の姿はあなた方が望んだ姿ですか何のために自分は戦ったのだろう何のために己は苦しさも貧しさも耐えたのだろう責める声は蝉が伝え向日葵が凝視する悲しみの声は鈴虫が伝え紅葉が、はらはらと零れる謝る言葉すら僕には浮かんでこない何ができるのだろうその時を生きた語り部達も、もうじきいなくなってしまうのに
[前頁] [大示の部屋] [次頁]