ホーム > 詩人の部屋 > 大示の部屋 > 一枚の欲

大示の部屋


[169] 一枚の欲
詩人:大示 [投票][編集]


鉛色の大空に光る金貨を
投げ付けて

吸い込まれるように
昇っていくのを見送る

頼りない軌跡だけが
私の無意味な儀式を見下ろした


理屈も一緒に跳んでいったかな

あなたの本音も見破れないのに
心が勝手に走り出す


行く末を決める為
欲一枚投げたけど

どちらも表じゃ意味がない
不毛な俗な想いなど
一生無縁と信じてたのに

2009/01/18 (Sun)

前頁] [大示の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -