長い髪に支配された夜を微睡みの狭間が甦らせるあれほど指先に絡めたのに一筋も私のものには、ならないこの胸の痛みだけがあの人を記憶している泣くほど女々しくも無く笑い飛ばせるほど強くも無く曖昧な感情の行き場はただ、独りきりのあなたの元へそれだけは迷いはしない
[前頁] [大示の部屋] [次頁]