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大示の部屋


[217] 操りの糸
詩人:大示 [投票][編集]


長い髪に支配された夜を
微睡みの狭間が甦らせる

あれほど指先に絡めたのに
一筋も私のものには、ならない

この胸の痛みだけが
あの人を記憶している

泣くほど女々しくも無く

笑い飛ばせるほど強くも無く


曖昧な感情の行き場は
ただ、独りきりのあなたの元へ

それだけは迷いはしない


2009/04/18 (Sat)

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