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大示の部屋


[227] 残酷な『いつも通り』
詩人:大示 [投票][編集]


押し黙った重厚な夜の終わりを
願い続けて、訪れるのは
いつも通りの朝

『何も変わらない』
と白けた感情に身を委ね

何かが変わってしまえば
『何故』
と惨めたらしく嘆くのか?

歪んだ僕は
冷めた目をして頬杖をつく


いつも通りの朝と僕

何も変わらない


窓から射し込む斜めの光
僕の影が永遠に動かなくても

いつも通り


この家が骨組みだけになり
誰もいなくなっても

世界は、いつも通り

誰かが美しい声で話しかけても

誰もいないなら、悲しいけれど

いつも通り


2009/05/06 (Wed)

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