少し立ち止まって遥か遠く耳を澄まし、もう一人の僕の声を聞く何もない僕と違って、どうか君は幸せであるように親愛と憎しみが寄り合わされたような灰色の心それを抱えながら願うのは愚かだと、溜め息が出るけれど何もない僕ができるのはたったこれだけ一握りの美しい感情を育て上げていつか君の前に立って素直に笑うことができますように
[前頁] [大示の部屋] [次頁]