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大示の部屋


[236] リアルとフェイク
詩人:大示 [投票][編集]


一枚の写真の中
笑っている僕がいる

この時の笑顔が偽物だったのか
本物だったのか

そんなことは
今となっては、わからないけれど

『本物だったら、いいな』と

僕自身が
そう呟けるようになったから

ほんの少しだけ
マシになった気がしたよ


その時の一瞬の感覚の記憶なんて
あやふやで

自分の都合のいいように黒く塗り替えてしまっているなら
もう一度、周りをよく見て
白紙に戻すことだってできる


それは僕にしかできない
大切な仕事だ


2009/05/09 (Sat)

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