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大示の部屋


[297] パンドラ
詩人:大示 [投票][得票][編集]


彼は純粋だった

そして孤独だった


自分を知るために手に入れた
たくさんの鍵

独りきりの部屋に並べた


あれでもない

これでもない

あれも違う

これも違う

結局

残ったのは、ただ一つの箱だった

探し求めた
自分の真実が眠っている箱だった

しかし
決して開けてはならない箱だった


彼は純粋だった


彼は孤独だった


彼は自分を知りたかった


ただ、それだけだった


2009/12/24 (Thu)

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