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大示の部屋


[352] 溜め息
詩人:大示 [投票][編集]


凍りついた夜に

彼は息を吐いた


時計を見るまでもなく

夜明けは遠い


綺麗な星も

曇りガラスの雲に阻まれて

願いは届きそうにない


どうか静かな眠りを

優しく暖かな眠りを


凍りついた空に

彼は息を吐いた


邪魔な重い雲は

流れてくれそうにない


夜明けは

まだ

遠い



2010/03/05 (Fri)

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