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大示の部屋


[4] 遠い日の傷跡
詩人:大示 [投票][編集]


月の冷たく鋭利な光が
君の瞼を撫でる

そんな夜は遠い昔に鍵をかけたはずの扉が
軋んだ音をたてて君を招く
苦しげに呻く君を
不躾な執事が妖しく誘い込む

手を振り払って
そんな男に惑わされないで
君の苦しみを解ろうとしている僕にその身をゆだねて

扉の鍵は
君の代わりにかけてあげるから

親切なフリした、悪い執事は
僕が閉じ込めてあげるから

2008/12/10 (Wed)

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