詩人:恭ノ字 | [投票][編集] |
弱った時 辛い時
悲しい時
そう 深く傷付いた時。
そんな時人は当たり前に
我が儘になる時。
当たり前に自分しか見えなくなる時。
自分という自我に溺れる
時。
そんな時。そんな時こそ
当たり前にどれだけ他人を大切に思いやれる事が
できるようになれたら。
それが当たり前でいられるようになった時
僕は当たり前の様に
愛されるのだろうな。
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眠れない夜は
そうヘッドフォンで隔離して
「もし一億拾ったら」なんてドキドキさ。
眠れない夜は
そうアイマスクで隔離して
「もし好きなこと交わったら」なんてワクワクで。
「明日はパチンコ負けたら正直生活ヤバイです」
なんてソワソワな、そう
こんな夜を越えてゆく。
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髭を剃った事に気付かないぞ、おい。
いやいや髪も切ったんだよ、俺。なぁ。
あ〜、もう、服なんか二日連続同じなんだぜ。。
頼むよ、気付いてくれよ。
見てくれよ俺の事。
もういい加減。気付いておくれよ。
俺の気持ちに。
おい、おい、「好きだ!」って言ってんのに
笑ってるよ、この女…涙
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その花は、綺麗に咲くの
緑は鮮やかに
生き生きと 艶めく。
誰の為? 何の為?
意味付けを欲しがる人々
理由を求める人々
答えなく、答えなどなく
花咲き誇り知れず
その身をまた散らす。
土になろう、土であろう
僕はただ、僕はただ
そう、また
その花咲く為の
土であろう。 ただ
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午後11時 電車の中
きっと、今日もよく汗水
流して働いた、
家族の為に働いた、
きっと明日も朝早いのに。
だが、しかし
これが、あの子の重さなら。
これが、あの子の寝息なら。
香るのが、あの子のシャンプーの香りなら。
僕は傾く右肩に少し苦笑いを覚えながら、
左上の中吊りに眼を凝らす。
心地は良くないぜ。
だか、しかし、
オッサン、明日も頑張りや!
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子供が無邪気に欲しがる様に 満面の笑みで
嬉しそうに手にいれて
大切に、とても大切に
膨らませました。
それは、大きく、とても
大きく膨らんで
白地にピンクのハートは
まるで笑っているよう。
素敵だねって褒められて
本当に嬉しそう。
嬉しそうだったのに…
彼女は泣いている
遠く空の彼方を見上げては
今は無い、感触が
握りきれない右手に残ってる。
彼女は泣いている。
とても大事にしてたのに
大事なもの程、
その手を離したら、
1番遠くへ飛んでいく。
彼を。
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自信が無い時には
自分の手のひらを広げて
見てみろ。
沢山の「しわ」があるだろ?
それは、お前が生まれ持って何かを掴む事が出来る証なんだ。
その「しわ」はお前が
何かを掴んでいるからあるんだぜ。
大事な物を
大切な物を。
大事な者を
大切な者を。
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俺の眼の前に
かなりうだつの上がらな
そうな親父がいる。
親父が着ているTシャツには チェ・ゲバラ。
俺の眼の前に
かなりイケテる男の子。
Tシャツの真ん中には
同じく チェ・ゲバラ。
うだつの上がらない親父
と イケテる男の子の眼の前に ただ凡々とした
俺がいる。
胸のプリントには
チェ・ゲバラ。
ちょっと彼も苦笑い。
ただ、その凄みのある眼光は決して曇らない。
人は人それぞれの革命を。