ホーム > 詩人の部屋 > 蒼ノ天使の部屋 > 唐の日あの時あの場所で

蒼ノ天使の部屋


[62] 唐の日あの時あの場所で
詩人:蒼ノ天使 [投票][編集]

春の風舞う花びらは
どこか切ない面影を
まとってる気がして
朧気に立ちすくんだ
涙で視界をつぶして
涙の後を風にあてて
涼しげにつよがった
笑い合ったりしてた
あの桜木の真下から
覗きこんだ町並みは
まだ鮮明に覚えてる
君の隣りで見ていた
君の悲しげな表情を
僕はまだ覚えている
忘れたいはずなのに
忘れられない僕が…
まだここにいるんだ

2006/07/17 (Mon)

前頁] [蒼ノ天使の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -