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月 瑞樹の部屋


[7] はじめから手の内にあるもの
詩人:月 瑞樹 [投票][編集]



全てが小さく見える幻想
  どんなに抱き合っていても
  
  なんにも感触のない映像
  こんなに抱きついていても

  体を触れ合うことで
  手にとれた何か。
  
  私はすぐに逃げてしまうけど
  手にあった何か。

  こんなところに一人きりで立っていても
  誰一人来ないことはわかっているでしょう?
  助けも来ないはずの海で
  一人溺れてみせる。
  君が私をつかむ腕

  これが幸せなだけ 

  

2004/09/19 (Sun)

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