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百年草の部屋


[63] 花弁の足りないマーガレット
詩人:百年草 [投票][得票][編集]

花占いみたいに

花びらの数だけ

スキとキライがあれば

僕らはもっと一緒にいられたのかな?

君のスキだった花の名前すら思い出せずに

僕は独りで歩いている


キライからはじまったわけでも

キライで終わったわけでもない

スキとキライだけで

表せるモノでもないってわかってる


それでも―


花びらの数だけ

スキとキライがあれば

僕らはまだ

笑いあって居られたのかな?

名前も知らない花の前で

僕は君を思い出していた

数字とは違う方法で花びらを数える

花びらの数は、偶数だった

2012/04/08 (Sun)

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